速く走るためには、地上の乗り物のように丸いタイヤだと効率が良い。
では、自分の脚をタイヤのように使うにはどうすればよいだろうか?
1 2 3 4 5 6 7
この種目の動画上の連続写真のモデルはゆきたんくであるが、顔を見るわけではなくフォームを見ることが目的なのでお許し願いたい。
 さて、ゆきたんくの右股関節と右膝を結んだ線をごらんいただきたい。写真1から5まではその線の傾きに変化がないのに気づかれるであろう。そして、下腿が後ろの方から膝を中心に開いてきていることにも気づかれるであろう。このことにより、足が高い位置から地面に向かって振り下ろされるのである。
 つまり地面反力を高める効果が期待できると同時にその反動で脚を素早く折りたたむことができるのである。
 写真1のように膝を折りたたむことで股関節を中心とした大腿部の回転半径が短くなり、膝の前方への引き出しが速くなるのである。 正しいフォームを身につけることで上の2つの相乗効果を期待できるのである。このことから「回転を速く」、「キックを強く」が実現できるのである。また、この2つができていることで、腰部の滑らかな重心移動も可能になるのである。この2つをスキップの反動をつけると動作が容易になる。1つ目のスキップの反動で膝を上げ、2つ目のスキップの反動で膝下を引き出すのである。よって2つのスキップと高く膝を上げるということで「ツー・スキップ・ハイニー」の呼び名になる。